ベトナム

留学体験記_ハノイ貿易大学_2018.8-2019-7

英語文化学科 3年 H.Hさん


  • 留学体験記1_2018.10.31

ハノイに来て約3ヶ月が経ちました。10月前半にPeriod1の試験を終え、1週間前からPeriod2が始まったところです。FTUでは1 Semesterがさらに2つのPeriodに分けられているので、1年で4度時間割が変わります。こちらの授業を受けてまず驚いたことは、どの授業にも必ずグループワーク(GW)、グループプレゼンテーション(GP)があることです。グループは留学生だけで組むこともベトナム人学生と組むこともありましたが、どちらの場合でもただ仲良くなるきっかけになるだけでなく、彼らのGW、GPへの取り組み方を学ぶ良い機会になったと思います。Period1ではマーケティング基礎、基礎社会学、16世紀以前の世界文明の3つの授業を受講しました。以前から興味のあった分野なので授業は面白いのですが、今まで触れることのなかった専門用語に苦戦しました。FTUではほぼ全ての授業が週2回行われ進度が日本の授業よりもかなり早いため、復習が重要であることを実感しています。Period2では通常の週2回の授業に加え、11月の1ヶ月間で全授業を行う集中講義を受講します。集中講義は毎日授業があり、ペースもさらに早くなります。授業以外の時間を無駄にせず復習を行い、1つでも多くを学びたいと思います。

学外では、FTUの日本語学科の友人のインターン先の社員の方に日本語を教えています。まだ彼らが日本語の勉強を始めてさほど時間は経っていないのですが、熱心に勉強する姿にはとても刺激を受けています。日本語でベトナムの文化について作文することもあり、それを通じて私もベトナムについて教えてもらい、お互いがお互いの文化を学ぶ良い時間になっています。日本語に興味を持ってくれていることに大きな喜びを感じつつ、彼らにとってよりわかりやすい教え方はないか、より日本に親しみを持ってもらうにはどうすれば良いか、など考えは尽きません。FTUにも専攻のビジネスや経済に加えて日本語を学んでいる学生がいます。これまでの約3ヶ月間さまざまな出来事を経験し、ベトナムについてプラスマイナス両方のイメージを持っていることから、日本語を勉強している人々と接する時には自分の言葉や行いが彼らの日本や日本人に対する印象の一部になることを強く意識するようになりました。日本とは、日本人とは何かを考える時間も増えたように思います。先週から新たに日本語に興味のある学生や社会人の交流会にも参加しています。今後もこのような機会に積極的に参加し、多くを吸収したいです。
ハノイ到着から今日まで、戸惑うことも辛いことも多くありましたが、日本の家族や友人はもちろん、ベトナムの人の優しさにもたくさん助けられています。始めはこちらでの生活に慣れることで精一杯でしたが、今ではナイトマーケットに行ったり、お気に入りのカフェで勉強したり、日々の生活も充実してきたように思います。9月後半には中部のダナンとホイアンに旅行にも行きました。ハノイとは異なる穏やかな雰囲気はとてもリラックスすることができ、楽しみにしていたランタン祭は本当に綺麗で写真を撮る手が止まりませんでした。この旅行は良い息抜きになったと思います。この3ヶ月は英語または翻訳に頼って生活していましたが、日本語を勉強している人々と接しているうちにベトナム語への興味が少しずつ湧いてきました。FTUの授業と両立しながら、ベトナム語の勉強も本格的に始めたいと思います。

  • 留学体験記2_2018.12.24

今年は冬の訪れが昨年に比べて遅いそうです。11月にはまだTシャツで過ごす日もあったハノイですが、12月も半ばに入り、気温が急に下がりました。想像していた以上の寒さに毎日驚いています。来週は再び暖かくなるようで、体調管理に注意が必要です。Period2の授業も終盤に差し掛かり、期末試験が近付いてきました。今期は国際関係の授業と集中講義のミクロ経済学を受講しています。国際関係の授業は中間プレゼンテーションまでの前半は政治関係を中心に学び、後半は貿易について学んでいます。どちらも以前から興味のあった分野なので、毎授業が楽しく多くの発見があります。また、一つの出来事に対して日本だけでなくベトナムや周辺諸国の捉え方を知ることで、世界が少しずつ広がっていくように感じています。もう一つのミクロ経済学は11月の1ヶ月間のみの集中講義でした。ミクロ経済学は留学の目的の一つでもある経済学を学ぶ上で主要な分野ですが、今までの大学生生活で最も苦労した授業です。しかし、この授業でできた友人にとても助けられ、一緒に復習や試験勉強をして何とか1ヶ月を乗り越えました。覚悟はしていたものの、毎日の授業の進度は非常に速く、予習・復習、毎週金曜日の試験勉強と忙しい日々でした。授業は終えましたが、未だ曖昧な部分もあるので、時間を見つけて復習したいと思います。

11月は授業に忙しく過ごしていましたが、12月は少し時間の余裕が生まれ、知り合いに日本語を教えたり、日本語を学んでいる人々との交流会以外に、新たに英語カフェにも参加しました。英語を話したい、練習したいという人々の集まりで、週2回開かれています。初めて参加した時、外国人は私だけでしたが、暖かく迎えてくださり話しやすい雰囲気でした。同年代の参加者が集まっていますが、学生・社会人と職業は異なるので、学外の人と話す良い機会になっています。参加のタイミングは自由なので長く続けられそうです。

8月にハノイに到着し、気付けばもう年末で、時の早さに驚いています。生活が安定してきた分、特に11月は勉強に集中することができましたが、行動範囲が狭まっているようにも感じています。限られた留学期間を最大限活かせるよう、多くのことに興味を持ち、挑戦したいと思います。

  • 留学体験記3_2019.2.20

約3週間のベトナムの旧正月であるテト休暇を終え、春学期Period1が再開しました。今学期はEconomic Globalization、マネジメント基礎、マクロ経済学の3科目を受講しています。それぞれ週2回の授業なのですが、偶然にも全て午前中に行われるため毎日眠気と戦いながら登校しています。つい最近知ったのですが、マネジメントの授業担当の先生は有名なMCでテレビにも出演しているそうです。確かに人を惹きつける話し方なので、毎回時間が経つのがあっという間です。マネジメントだけでなく、話し方や人前での立ち居振る舞いも学びたいと思います。マクロ経済学は先学期のミクロ経済学のクラスと同じだったので、引き続きその時の友人と一緒に受講しています。この授業は集中講義ではないので予習復習の時間も確保できており、先学期に比べ自分のペースで勉強できています。春学期は年明けからのスタートでテト休暇前に勉強した内容が少し薄くなっているので、中間試験に向けて復習を始めたいと思います。

少し前になりますが、私は先学期の試験が早めに終わったので年末年始の休みが10日間ありました。この休み中、友人と一緒に4泊5日でマレーシアのクアラルンプールに旅行へ行きました。多民族国家のマレーシアでは、一国の中でさまざまな人種の方に出会い、モスクやヒンドゥー教の寺院など、異なる文化に触れることができました。初日に夜ご飯を食べたお店では、お店の方が気さくに話しかけてくださり、会話が弾みました。日本についても詳しくご存知で、以前勉強したルックイースト政策を思い出しました。また、有名なモスクの一つであるブルーモスクを訪れた際には、モスクの方が日本語で案内してくださりとても驚きました。マレーシアではベトナムと同じくGrabを使って移動していたのですが、運転手の方もフレンドリーで、どこへ行っても現地の方とのコミュニケーションが楽しかったです。旅行の大きな楽しみである食べ物は何を食べても本当においしく、異なる食文化が多数あることから5日間と少し長めの滞在でも飽きることがありませんでした。旅行は急遽決まったものでしたが、とても充実したものになりました。

テスト休暇が終わり、留学期間も中間地点を過ぎました。帰国はまだまだ先だと思っていましたが、いつの間にかハノイに来て7ヶ月が経っています。就職活動や卒業論文など考えなければいけないことも多くありますが、帰国後に後悔することがないよう、残りの留学期間を大切にしたいと思います。

  • 留学体験記4_2019.5.31

ハノイでの生活もあと10日となりました。今日で全ての授業を終え、残すはテストのみです。このピリオドではInternational BusinessとInternational Business Managementの2科目を履修したのですが、どちらのグループワークも今までで最も厳しく、終わった時にはほっとしたことをよく覚えています。特にグループリーダーをしたInternational Businessでは国籍の異なるチームメンバーとワークを行う難しさに加え、さまざまなハプニングにも臨機応変に対応する重要性を実感しました。先ピリオドで初めて受講し興味を持ち始めたマネジメントにも魅力を感じており、また将来は何らかの形で日本と世界を繋ぐ役割を果たしたいと考えているので、今ピリオドで受講した授業は興味深いものでした。

昨年8月に到着した時には多くの壁にぶつかり、このままやっていけるのかどうか不安に思うこともありましたが、ベトナムからも日本からも多くの人々に助けられて乗り越えることができました。日本では慣れた環境や人々の中で生きていたので、見知らぬ場所で一から生活を始める難しさを初めて知り、またその生活を面白くするもつまらなくするも全て自分次第であることに気付かされました。この留学において私が変わったことの1つは、まずはやってみるという姿勢です。今までは失敗した時のことを気にしたり、変に遠慮することがありましたが、留学を通じて自分が行動に移さなければ何も始まらないと実感し、少しずつ物事に対する姿勢が変わったように思います。この姿勢を失わず、今後もさまざまなことに挑戦したいです。また、11ヶ月間の留学で関わった人々のほとんどがベトナム人です。日常会話から授業に関する専門的な内容まで、幅広い話題を常に英語で話すため、 話すスピードやワードチョイスなど、共通語としての英語について何度も考えさせられました。同じアジアとはいえ異なる考えを持っているので、彼らと話すことで新たな価値観にも多く出会い、時には刺激を受けていました。留学中の印象深い物事や充実していると感じたことは数え切れないほどありますが、1番は「人との出会い」です。この出会いは私にとって宝物であり、帰国後も大切にしたいと強く思います。

始めは時間が経つスピードも遅く感じていましたが、今は1ヶ月もあっという間に感じられます。留学を後悔した時もありましたが、ベトナムを含め、東南アジア諸国についてもっと知りたいと思うほど、今では来て良かったと強く思います。留学前はまだはっきりしていなかった将来の目標も少しずつ形になってきました。帰国後も今のこの気持ちを忘れず、得たものを本当の意味で自分のものにできるよう、挑戦と努力を続けたいです。

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