英語文化学科 2年 M.Kさん
- 留学体験記1_2018.4.30
ブリスベンに住み始めてからおよそ3ヶ月が経ちました。今は課題に追われる時期となっています。私はビジネス、栄養、心理学と3つの全く異なる授業を取っているので、幅広い知識を得られる面ではとてもいいですが、他の授業から予備知識を得られないので、その点には苦労しています。課題の中でもグループワークは生徒のみんなを苦しめています。私もそのうちの一人です。さらに、私はすべての科目にグループプレゼンテーション(GP)の課題があり、期限も近く、期限が迫るほど、課題に追われました。GPでは、繰り返しミーティングを開く必要があり、個人での課題よりより一層の貢献が必要でした。日本ではあまりこのようなGPをしたことがなかったため、始めは課題の進め方にとても戸惑いました。1つの課題の点数も、全体の30-40%のもので、成績の多くを占めます。しかしGPはマイナスなことだけではありません。GPを通して友人が増えるのはもちろん、他の生徒がどのように課題に取り組んでいるかを知ることができ、これからの自分の学習の仕方を改善する助けになりました。そしてわからないところの質問をすればするほど、他の人も同じことを悩んでいたりと、自分が劣っているわけではないと自信につながりました。すべての課題が日本に比べて、リサーチの必要量がとても多く、そして日本以上に自分から情報を得る必要があり、何事も自分の積極性で方向が変わってきます。
私が住んでいるUniLodgeには学生しか住んでおらず、QUTに通っている学生も多く、常に友達が周りにいる環境でお互いに生活や勉強面でもサポートし合えるので現在の環境にとても満足しています。世界中からの留学生のメンバー(QUT Exchange Buddies)に入ったので仲の良い友人はヨーロッパからの学生が多いですが、今までヨーロッパのアクセントにはあまり慣れていなかったので、文化の面でも、国によって異なる英語の使い方の面でも良い刺激になっています。 4月の中旬にあった2週間の休みに、メルボルンとエアーズロックへ旅行に行ってきました。メルボルンではグレートオーシャンロードへ行った後に、同じオーストラリア内でも違った雰囲気の街で数日散策を楽しみました。アウトバックでは、幸運にも天候や環境に恵まれ、物議を醸してはいますが、エアーズロックに登ることができました。他にもキングスキャニオンを登ったり他の岩に登ったりと息をのむような体験をしました。オーストラリアにも日本と同じように歴史と現代と自然がたくさんあり、様々な一面を見ていくにつれてさらにオーストラリアの魅力に惹かれています。残りの学期にも様々な課題とテストがありますが、今後も公私ともにより充実した毎日を送れるように頑張りたいと思います。
- 留学体験記2_2018.6.29
オーストラリアでの生活も早いことに中間地点に達しようとしています。現在は、一学期の授業もテストも全て終わり、学期休みに入っています。テスト期間前は課題が多く、忙しい毎日でしたが、学期末になってくると大体の容量も掴め、以前の課題のフィードバックからも学べるので、少しずつ負担は減ってきました。私はテスト期間中に一つしか試験がなかったため、他の生徒に比べ、試験中のストレスはあまりありませんでした。テスト勉強の方法は日本でいつも勉強している方法とは異なりました。復習方法は、オンラインに今までのレクチャーやチュートリアルのレコーディングやパワーポイントなどが投稿されているので、それを使って今までの授業を全て復習ができます。日本は発展国であり、世界でも最も技術が発展している国の一つではありますが、あまりその技術を使った教育をしていないので、その点では遅れをとっていてもったいない気がします。
テストが終わると休暇に入り、私は二日目にテストがあったので、大半の友人よりも一足先に休暇に入り、同じマンションに住んでいる友人二人と10日間、東海岸の旅行へ行きました。ケアンズ、ミッションビーチ、タウンスビル、グレートバリアリーフ、ウィットサンデイズなどの観光地や国立公園などのローカルな場所などを訪れました。この旅行で改めてオーストラリアの自然の迫力、人間性の暖かさに気付かされました。例がたくさんありますが、例えば行き当たりばったりで訪れた国立公園ではそこで出会ったオーストラリアの方と一緒に散策し、現地の情報をたくさん教えてもらいました。オーストラリア人は一般的にフレンドリーだと言われていますが、特に北の方の地域は気候のためか、さらにフレンドリーのように感じました。
ところで、私はTwin Shared Roomに住んでいるのですが、今までの4ヶ月間ルームメイトはおらず家賃は格安のまま、大きな部屋に一人で住んでいましたが先日、18歳の中国人の女の子が一緒に住み始めたため、今までとは異なる新たな生活が始まりました。まだ始まったばかりですが、これからたくさん中国と日本の文化や習慣の違いをお互いに共用出来ればいいなと考えております。
休暇が終わると、後期の授業に入ります。今学期は前期よりも1教科増やして4教科を学ぶ予定です。心理学とビジネスの2分野に絞り、前期よりも濃い内容を学びたいと思います。そして、学内活動としては今入っているサーフィンのクラブに加え、QUT Exchange Buddiesのヘルパーとして、今学期は新しく来る留学生の手伝いや、主催側に携わるので前学期に比べ、大学での活動が多くなる予定です。オーストラリアの在学生として住んでいる間は、日本ではできない経験をできるだけ多く見つけ、残り約半分の留学生活を充実したものにしたいと思います。
- 留学体験記3_2018.7.31
7月の後半になり、後期の授業が始まりました。今学期はグローバルビジネス、マーケティング、心理学の基礎、家族と交際の理解の4つの科目を取っています。現在Week 1 が終わり、すべての授業の概要を掴んだところです。すべての分野が私にとって新しい分野なので苦労することも多くなりそうですが、とても興味深い内容なので、これからが楽しみです。
授業の他の活動として、今学期は前期に引き続きサーフィンのクラブとQUT exchange buddies (QUTEB) に入っています。QUTEBではイベントの企画をしたり、新しい留学生の留学生活が充実したものになる手伝いをしています。そして今学期は新たにQUTのGlobal Ambassador になりました。毎週2時間Exchange officeでのシフトがあり、私のやるべき内容としては、生徒への質疑応答や日本または武庫川女子大学への留学への斡旋など多岐に渡ります。このような環境で役割を果たすことは初めてなので、少し緊張していましたが、実際に入ってみるとやりがいもありとても楽しいです。今は同僚やオフィススタッフと協力し合いよりたくさんの生徒に留学、日本に興味をもってもらいサポートをすることが今の私の目標です。
この休暇中には、ワールドカップをよく観戦しました。日本のチームが負けてからはフランス人の友達とほぼすべての試合を観、この経験を通して愛国心や、サポートの仕方など、オーストラリアにいながらフランスの文化を経験しました。他にも、日本の礼儀正しさや、ゴミ拾いなどの光景を日本以外のメディアが取り上げているのを発見し、日本人であることの誇り、そして私からも日本、日本人の美しさを発信していこうと思いました。高校時代からの親友がシドニーからゴールドコーストまで来て、彼女の祖母の家に泊めてもらったため、少しホームステイのような経験もできました。一つの後悔は、就職活動に関する情報がほとんど得られなかったことです。後期は前期よりも授業、学内外活動共にさらに忙しくなりますが、それに加え、進路についてもしっかりと考えていきたいと思います。
- 留学体験記4_2018.10.31
早くもオーストラリアでの留学生活も残り約1ヶ月となり、10月の最終週で後期の授業も終わったため、残りはテストのみとなりました。後期履修した授業は4教科とも全く新しい分野だったので私にとっては挑戦的でしたが、興味深く楽しめたため、課題ではまずまずの成績を収めることができました。しかし4教科すべてテストがあるため、最近はテスト勉強に追われています。
9月10月はどちらも課題の多い時期であったため、あまり活発なアクティビティは他の月に比べ、少なかったですが、休みの日にBrisbane Festival やOktoberfestに行きました。Brisbane Festival は毎年9月に行われる芸術のお祭りで、最終日の夜にはRiverfireがあり、Brisbane River のあちらこちらで花火が打ち上げられました。50万人もの人が毎年訪れるらしく、朝から場所取りが行われ、日本の夏の花火大会を思い出しました。Oktoberfestはドイツのお祭りですが、ブリスベンにドイツ人が多いせいか、多様な種類のOktoberfestが毎週行われていました。他にも日によってVictoria Bridgeの色がある国の国立記念日などによって変わったりするので、改めてブリスベンが多文化社会になっている事を実感しました。
簡単に今回の留学を振り返ってみると、高校時代に経験した1年のオーストラリア留学では、友人の殆どがオーストラリア人でしたが、この留学では、予想と違い様々な国の友人が出来ました。これは、QUTやブリスベンがグローバルであり、異文化に興味を持っている人が多いからだと思いました。そして多様な文化に触れながら、心理学とビジネスの知識をオーストラリアの教育の視点からみる事で自分の世界観がさらに広がったように思います。それとともに、自分の人間性やコミュニケーション能力の力量を試す機会がたくさんあり、もっと成長したいと奮起させられました。 1年という期間はとても短く、挑戦したいことや経験したいことがたくさんあっても、出来ることが限られていますが、どれだけ限度を広げるかは自分自身の努力次第だと思います。私はこの1年で日本ではできない経験を重視し、ビジネスや心理学など新しい分野の知識を学ぶことを目標に過ごしました。日本での勉強の仕方に慣れていると、一つ一つの課題の重さに苦しむこともありましたが、そのある程度のプレッシャーが自分の限界を広げるとても良い環境で、日に日に向上心を高める事が出来ました。日本へ帰国してからも、自分の能力を増やし伸ばし、勉学においてだけでなく対人的にも知識があり、国内でも国際的にも柔軟性のある女性に成長していきたいと思います。