アメリカ

留学体験記3_セント・マーチンズ大学【Y.O】_2022.8-2023.5

英語文化学科3年 Y.Oさん

交換留学を通して、自身が成長できたことについて記載してください。
留学生活全般
 自身が成長できたこと、学んだことは大きく分けて3つあります。  まずは、人間関係を大切にしたいと思ったことです。出会いには別れがあるため、その時出会った目の前の人に向き合って、出会いに感謝したいと思うようになりました。アメリカで出会った友達はやはり次に会うことは簡単ではないです。今でもフェイスタイムなどをして会話をしますが、やはり実物で会いたいと思います。SMUで出会った友人たちは、本当に自分が素でいれて、尊重してくれて、理解をしてくれました。そのことに、すごく感謝をしています。彼女たちみたいな交友関係を日本でも築きたいと思ったからこそ、今日本でもバイト先、大学先、新しい場所、全てで自分のありのままの姿でその人と向き合いたいと考えるようになりました。  次に、芯を持つことです。アメリカでは自分の意見をいうことが必要とされます。自分が話そうとしなければ話すターンは回ってきません。留学を通して自分自身の考えと大切にしたいことを絶対に見失ってはいけないなと思いました。私は渡米前、非常に流されやすいタイプでした。友達に「○○しようよ〜。お願い!」とやらなければならないことがあると伝えた後でもお願いをされると断れないタイプでした。その後、そのやらなければならないことが疎かになり、自分の満足いく結果がでなく後悔してしまうことも多々ありました。ただ、留学では本当に”No”と言う大切さを学びました。私が断ることが苦手という性格を知ったアメリカの友達は”No”という練習する機会を設けてくれました。自分が賛成できないところでは、賛成しないことや反対するときも相手の意見を受け入れたうえで反対するなど、自分の意見をどうしたら伝えられるかを学びました。異文化のため、「相手の気持ちを察する」という文化がない人たちからしたら私の常識は可笑しいもので言葉の意味を深くとるのではなく、文脈上でとることも大切だと知りました。  最後に、差別問題です。日本に帰ってきてから、黒人のイメージをたまたま聞いたとき、同じ人間なのに悲しいなと思う意見でした。正直、私も留学する前は心斎橋のアメリカ村などにいる黒人の方をみて、自然と怖いという意識を持っていました。しかし、私のルームメイトは黒人でしたが、非常に性格が優しく、もう一人の黒人のルームメイトは明るくパーティー好きで、何一つとして「怖い」ことをしてきませんでした。その人と関わらなければその人の性格もわからないから見た目で判断することのいけなさを学びました。また、授業でもマイクロアグレッションを学び、私の悪気のない一言が相手を傷つけている可能性があることを知り、もっと敏感に、もっとこのことについて学ぶ必要があると思いました。また、日本は多様な文化を持っていないため、これから増えていく外国人観光客のためにも、もっとこのことについても広めていく必要があると感じました。
学業面
 分からない所があったときのそれに対しての向き合い方を非常に学びました。やはり、授業に対して教科書を読む量が多かったり、卒論の量ぐらいの論文をファイナルで何個かの授業で書くことが求められたり、慣れてない私にとってはとても厳しい環境でした。しかし、そこで分からないからといって教科書を読むことをあきらめたり論文を書くことを諦めたりするのではなく、教科書の大事なところを見つけるようにして読んだり、論文の書き方も人に聞くなど諦めず、自分ができるだけ吸収しようとする姿勢が大切だと学びました。また、同時にコミュニケーションの大切さも学びました。交換留学生である旨を授業開始時に教授に伝えたり、もし課題が難しすぎたら考慮してもらうなど、自分なりのアピールを教授にすることにより、教授も理解してくれます。最初、私がミスを起こして「終わったものだから仕方ない」と諦めていたら大学先の国際センターの人にその教授にメールをすることをアドバイスとして言われました。実際に、先生は理解をしてくださりその授業はSMUの成績でA、武庫女でいうSを取れて終えることができました。  留学で学んだものは卒論で活かしたいと思っています。卒論は四年時に留学していた私は書かないという選択肢もできたのですが、納得のいく論文をこの留学期間かけなかったので、卒論はテーマも自分で決めれて、英語で書けて、かつアドバイスや書き方なども日本人である教授に聞けるため、留学の論文面での悔いと学びを活かすためにも書く決断をしました。
生活面
 1日1日への向き合い方です。交換留学には終わりがあったため、1日を大切にして過ごそうと意識していました。「現時点で2週間経ったな。」とか、「残りは折り返しだな」とか、高いお金を払ってもらって、そして素晴らしい機会を貰っているため、とにかく悔いのないように過ごしたいと考えていました。このように過ごしていましたが、帰国してから交換留学生にはもう戻れないという現実で3日間はすごく落ち込んでいました。ただ、日本にいても同じように「一日一日を有意義に過ごすべき」だと気づきました。そうしなければすぐに時間は気づかないまま立ってしまい、何も成し遂げられないことに気づきました。「早起きをする、本を読む、運動をする、今月は○○の資格を取る」など何か自分の中で目標を決めて取り組むようにしたら将来、大きな自信に繋がると思いました。  加えて、帰ってきてからも改めてアメリカ・日本の良さを再確認しました。アメリカ・ワシントンは本当に自然がきれいでどちらかというと自然が好きだということに気づきました。日本は丁寧で飛行機の荷物検査のときに搭乗客に靴を脱いでもらう際、スリッパを提供しています。アメリカのトイレは確かに汚いですが、ほぼ確実と言っていいぐらい手をふく紙が備え付けられています。私はあれが便利ですごく好きだったのですが、日本だとハンカチを持っていかなくてはなりません。ただ、これは環境への配慮を考えたうえで非常に大切だとも理解しています。アメリカと日本では土地の大きさが違うからこそ、イベントの大きさも異なるのかなと感じました。例えば、クリスマスの時に木を切り倒して、ハロウィンではかぼちゃで顔を作っています。すぐにほかのものも植え付けて育てられる土地があるからこそ、これができていいなと思いました。
国際交流活動について
 留学前と比べて留学生と関わりたいという気持ちが非常に増しました。私はフレンドシップホームステイでホストファミリーの方が非常に優しく、本当に家族のように接してくれたため、私も恩返しという意味ではないですが、少しでも日本に来てくれている学生に素敵な時間を提供したいと考えるようになりました。また、帰国して既に2回、アメリカで知り合った人が日本に旅行しに遊びにきていたため、案内しました。その方から、「日本は本当に素敵な国。また絶対に遊びに来たい」などと日本の良さについて話してもらえた時はうれしかったです。実際に私の友人の1人はアメリカに帰って、昨日から日本語の本を買い勉強を始めました。フェイスタイムなどをしてサポートができればいいなと思っています。  また、国際的な視野がつきました。現在、世界各地に知り合いができたため、ニュースなどで悲しいことを見ると、私も自分自身のことのように悲しくなります。アフガニスタンの友達もできましたが、戦争についての残酷さなどを身近で思い知りました。  実際にアメリカにいくことにより、日本の良い点・悪い点と逆にアメリカの良い点・悪い点の両方がわかりました。ただ1つ明確に分かったことは日本は非常に良い国として海外からも見られていて、日本人というだけでいい印象を持たれたり、褒めていただいたり、こういう日本の良いイメージを崩さず、先代の日本人が積み上げてくださった日本人への信頼を壊したくないと思いました。

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