オーストラリア

留学体験記_マードック大学_2019.2-2019.12

英語文化学科 2年 M.Nさん


  • 留学体験記1_2019.4.16

パースでの生活をスタートしてから、あっという間に二ヶ月が過ぎました。毎日が刺激でいっぱいです。こちらに来てから沢山の「自分の幸せ」を見つけました。一番の幸せは、世界中の国々からやってきた、異なるbackgroundを持つ大勢の学生と出会えたことです。交換留学生対象のイベントや、私自身が住んでいるマードック大学の学生寮でのイベントを通して、沢山の友人を作ることができました。私はその友人達と会話を交わす時間が大好きです。いつもその会話から様々なことを学びます。相手の国のこと、文化や考え方、また日本に対するイメージなど、どれも興味深い物ばかりです。もちろん初めは簡単ではありませんでした。英語のスピードについていけなかったり、自信を持って意見を言う他国の学生達の姿勢に圧倒されたりして、本当の自分を出す勇気を持てませんでした。けれども、彼らの「自分らしい生き方」を見ている内に、次第に私自身も「私なりに頑張って、楽しみながら生活していこう」と考えられるようになり、より毎日が楽しくなりました。そのように前向きな思考で生活できるようになってから、友人達に「あなたの笑顔はとても素敵。」「本当にあなたは太陽のように明るいよね。」と言って貰えるようになったことに気付きました。ありのままの私でいたらいいのだと思い、とても心が温かくなりました。日本にいると何かと周囲の目や意見を気にしがちですが、こちらに来てから本当に「私らしく」生きている気がしています。そのような、かけがえのない発見をくれる友人達と過ごす時間がとてもありがたいです。

3月の最後にあった1週間の休暇のstudy breakで私は友人達と一緒にロットネスト島に行ってきました。青く澄んだ美しい海や、この島でのみ生息する可愛いらしいクォッカという動物に、とても癒やされました。そんな素晴らしい環境で、みんなで時間を忘れてリラックスできました。こちらに来てからの発見の一つなのですが、オーストラリアの人々は家族や友人達とリラックスする時間をとても大切にしている気がします。この島だけではなく、町やあらゆるところでそのような温かい光景をよく目にします。仕事や勉強と遊びのスイッチの切り替えがとても上手なのだと思います。私もこの留学生活を通してその習慣を上手に身につけていきたいです。

学期末に近づくにつれ、徐々に課題も増えてきます。プレゼンテーションにエッセイなど、プレッシャーを感じる物が多いです。けれども私は、困ったときにお願いしたら面談を設けて助けてくださる先生方や、時間を割いて課題を手伝ってくれる友人など、本当に周囲のサポートに恵まれていると思います。なので、今の自分がいるこの素晴らしい環境に感謝しながら、自分なりのベストを尽くして頑張っていくつもりです。


  • 留学体験記2_2019.6.28

私は前期に社会学、留学生向けに英語のエッセイやオーストラリアの大学で必要なスキルを学べるクラス、そしてフォトグラフィーの3科目を履修しました。どの科目も期末テストがなかった分、プレゼンテーションやエッセイなどの大きな課題が学期末に集中して悲鳴を上げそうになりました。しかし、フォトグラフィーの最後の大きな課題、ファイナルポートフォリオだけは違いました。自分で10枚の写真で1つの作品を作ることが課題でした。私はテーマを”Happiness”にし、家族の幸せ・友情の幸せ・読書の幸せ・食べる幸せなど、日常にある一つ一つの小さな幸せを写真に収めました。各写真のテーマに合った友人達にモデルをお願いしました。日本人・オーストラリア人・アメリカ人・韓国人・アイルランド人・南アフリカ人・スコットランド人・ジブラルタル人の友人達、総勢16人です。このような多様な国籍の友人を持てるのもオーストラリアの魅力の一つです。成績のことなど忘れて、思いっきり撮影を楽しみました。モデルの友人達との会話を楽しみながらアイデアを出し合い、自分でも満足のいく素晴らしい作品ができあがりました。自分がどれほどこの人達の笑顔が大好きで、彼らのおかげでかけがえのない前期を過ごせたのかを実感しました。その友人達の約半分は前期終了後に帰国する交換留学生だったので、彼らとの思い出としても作品を作ることができました。前期を振り返る貴重な機会をくれた、フォトグラフィーのクラスにとても感謝しました。

そして前期終了後に、東オーストラリアへ約10日間の旅行へ行きました。シドニー・メルボルン・ブリズベン・ゴールドコースト、そして帰り際に飛行機の乗り継ぎでアデレードにも寄りました。今回の旅行の目的の一つが、「自分が住んでいるパースと他都市を比べて、各地の魅力の違いを楽しむこと」でした。同じオーストラリアでも、各都市ここまで違うのかと驚きがいっぱいで、とても面白かったです。そしてゴールドコーストでは、父の職場の繋がりで、そこに住んでられるご家庭に滞在させて頂きました。奥さんは同じ武庫川出身の日本人、旦那さんはオーストラリア人、そして3歳と11歳の姉妹の4人家族です。英語と日本語が飛び交う家庭環境がとても新鮮でした。奥さんからはオーストラリアの育児支援や教育制度の仕組みなどを教えて貰い、なぜこの国が子育てに良いと人気のかがよく分かりました。ゴールドコーストの沢山素敵な場所にも連れて行ってもらいました。ここに来て私はやはり綺麗な海と広い空、そして太陽がある環境が好きなのだと実感しました。だから同じ環境を持ち、そしてそこまで忙しくない町のパースが自分にとって最適だということも分かりました。楽しいだけでなく、色んな発見や学びもあった、充実した10日間の旅でした。 もうすぐ後期が始まります。新しい出逢いや授業が楽しみです。そして時間は本当に限られているのだと日々痛感しています。新しいことにも臆することなく挑戦して、悔いの無い後期にしていくつもりです。

  • 留学体験記3_2019.7.30

冬休みに日本人・シンガポール人の友人達と一緒にインドネシアのバリ島へ旅行に行きました。2月からずっとオーストラリアにいた分、久々にアジアの文化に触れることができました。物価が高いオーストラリアと違いバリの物価はとても安く、少しだけ贅沢な気分を味わうことができました。一番の思い出は一緒に行った自分の友人の、インドネシア人の友人に現地を案内してもらったことです。インドネシアの文化、また、意外と知られていない日本とインドネシアの繋がりも教えてもらいました。「空港の天井やトンネルを作ってもらったり、日本製の車やバイクを使っていたり、他にも沢山。僕たちの生活に日本の存在は欠かせないよ。」と言ってくれました。英語のコミュニケーションを通してこのような学びを得られることにいつも喜びを感じています。自分の旅をより一層楽しくさせてくれます。自分が学びたかった英語を専攻に選んで本当に良かったです。これからもこの気持ちを忘れずに、まだ見ぬ土地・国々を沢山訪れようと思います。

そして7月の第2週目からパースの魅力を発信する日本語情報誌、experthの発行と留学エージェントのACCオーストラリア・キャリアセンターを運営する、glimpse recruitment でインターンシップを行っています。私は以前から情報を発信する職業にずっと興味を持っていました。そしてパースを好きな気持ちは誰にも負けない自信があったので、experthの発行に携わらして頂けることは、自分にとってこれ以上に無い喜びです。「インターンだから」という区別は一切なく、「チームの一員」として仕事を沢山くださるのはもちろん、常に1対1で真っ直ぐに向き合ってフィードバックを自分に伝えてくださります。約3ヶ月間のインターンシップ、一秒も無駄にせずに、自分の成長に繋げていきたいです。

冬休みも終わり、留学の後半であるSemester2が始まりました。前期は全体の70%がアメリカ人だった交換留学生のグループも、今期は70%がヨーロッパ諸国の交換留学生になり、一気に雰囲気が変わりました。今期から入学する生徒も続々と寮に引っ越してきました。私はさっそく寮の行事・交換留学生対象のイベント両方に参加して新しい友人を沢山作りました。前期からの友人と新しくできた友人、両方の友人達と過ごす時間がとても貴重で楽しいです。前期は右も左も分からずに必死だった自分が、今期は歓迎する側になり、前期よりも自信を持って英語を使ってコミュニケーションをとれるようになったことに気づきました。とても嬉しかったです。そして今期はずっと学びたかったジャーナリズムのクラス;Digital Newsgathering and Report、前期で興味を持って取り組むことができた社会学の、食料問題に焦点を当てたFood Mattes、世界史のクラスMaking of the Modern Worldの3科目を履修することに決めました。前期より専門的な科目になり難しくなると思いますが、この5ヶ月間で身につけた英語力と自信で、沢山学んでいきます。

よく“留学あるある”で「一年間ある内の後期からは何もかもが当たり前になって、前期よりも面白くなくなる。」と聞きますが、それは違うと思います。自分の行動と考え方次第でいくらでも楽しく過ごせるはずだと私は思います。”Make it fun.”のモットーで、授業もインターンシップも友人達と過ごす時間も全て、全力で楽しんで行くつもりです。

  • 留学体験記4_2019.11.21

時の流れは早く、帰国がもう目前に迫りました。8月後半に交換留学生対象のキャンプへ10日間行きました。North West Tripという名前の通り、西オーストラリア北西部の名所を巡る旅です。9日間はテント泊で最終日は旧羊小屋で宿泊、途中二日間はシャワー無しで代わりに川という今まで経験したことのない、文字通りアドベンチャーの経験でした。マードック大学に留学した先輩からその内容を聞いていたこともあり、初めは抵抗があったので前期は行くことをやめ、3日間のみのSouth West Tripへ行きました。楽しかったのですが、物足りなさもあって「後期は挑戦してみたい」という思いができました。そして後期から留学を始めた交換留学生のメンバーがとてもフレンドリーで素敵な人たちが多かったこともあり、「この子達ともっと仲良くなりたい。」と、日本人は自分一人だけでしたが参加を決めました。結果は大正解でした。ハードスケジュールにも関わらず、全く疲れを感じませんでした。そのくらい、みんなと過ごす時間がとても楽しかったです。そしてオーストラリアの大自然を肌で感じ、よりこの国の素晴らしさを実感することができました。死ぬまで忘れることのない10日間のかけがえのない思い出ができました。

 10月中旬にパースの魅力を発信する情報誌experthでの3ヶ月間のインターンシップも終了しました。ここでの3ヶ月が無ければ今の自分まで成長できなかったと思います。どんな時も真摯に自分と向き合って思いを伝えてくださった編集長や、トレーナーのお二人のおかげで私は人として大きく成長することができました。また、ここで経験させて頂いた取材を通して自分一人では発見できなかったパースとここに住む人々の魅力を知り、よりこの街が大好きになりました。自分を内面から大きく変えてくれた、かけがえのないopportunity=機会を沢山くださり、感謝でいっぱいです。

この留学を通して学んだこと、成長した点は沢山ありますが、一番は健康に対する意識が強くなったことです。ランニングやジムでのワークアウト、ヨガで身体を動かすことが大好きになり、そこから食事で身体に取り入れる物も考えるようになりました。そして何より一番大切なことは心の健康です。落ち込んだことも何度かありましたが、その度に先生や友人に助けて貰い、立ち上がって前を向くことができました。日々の生活習慣と良好な人間関係や職場環境が成り立つことによって、心から充実した毎日を送ることができると学びました。卒業後の夢はホリスティック(包括的な)栄養学を学んでヘルスコーチになること、そして身体をいたわることの大切さを教えてくれたヨガの講師資格もとって人々の健康問題を改善し、心から幸せを感じて笑顔になってもらうことです。またexperthのインターンシップを通してオーストラリア、特にパースのオーガニック食品やコスメへの意識の高さに感心し、自分自身もそれがきっかけで食事内容を大きく改善することができたので、帰国後はベジタリアンカフェもしくはレストランで働いて、それらの内容を学ぶつもりです。食事・運動・心、この3つの観点をしっかりと学んで、国籍のボーダー関係無しに、人々の力になれるように頑張ります。

ここでの生活は終わりますが長い人生で見たら、この留学を通して自分が叶えたい将来の夢を見つけ、今ようやく自分はスタート地点に立てたのだと実感しています。私は就職活動をせずに卒業後にパースへ帰ってくる為のお金を貯めて卒業後のプランを立てることを決めたので、周囲の同級生とは違う道を歩むことになります。99%が行く道とは異なる残り1%の道へ進むことは、日本では容易ではないです。そのため私は帰国後からが勝負になると思います。ですが自分が将来叶えたい夢がハッキリした分、環境のせいで夢の実現を諦めるつもりはありません。どんな時も自分の軸をしっかりと持って、なりたい未来の自分に向かって歩み続けます。ここからが本番です。

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