英語文化学科 3年 E.Bさん
- 留学体験記1_2014.11.28
カナダに来た初日をまだ鮮明に、昨日のことのように思い出すことができるにも関わらず、来週の月曜日が最後の授業日ということに驚いています。最初の一か月間は、前回のレポートにも記述したのですが、体調が思わしくないため行事ごとにあまり参加せず、その為に他の交換留学生と打ち解ける機会をあきらめてしまうといった悪循環に陥った時期もありました。四か月間の友達だと思ってしまえばいいと割り切ろうともしましたが、今となっては離れてしまうのがとても残念でなりません。一緒に過ごしていくうちに、これが国民性や文化の違いなのかな、と感じることはありました。個人の性格の問題かもしれません。ですがどんな時も一人ひとりが交換留学生という輪を大事にし、みんなで楽しもうという姿勢でこの生活をかけがえのないものにしようとしているのだなと感じます。
勉強面においてですが、私は今学期に政治科学、哲学、宗教学を学んでいます。最初の授業で交換留学生であるということをそれぞれの教授に伝え、英語面に不安があることも伝えました。私にとって一番の難関であり一番楽しんでいるのが哲学です。一回では完全には理解できません。授業では、現地の学生の頭の上にもはてなマークが浮かんでいたのが目に見えました。そんな授業を乗り越えてこられたのは、一番大きな助けとしてはボイスレコーダーです。毎授業後、もしくはテスト前に全ての講義を聞き返し、重要な部分をスローで再生しメモにとる。これが大いに役立ちました。もう一つはやはりオフィスアワーの活用です。とにかく、勉強面は苦労もありますが学ぶ喜びの方が大きいように思います。
最後に、ルームメイトに恵まれたことにおいて、彼女達に感謝の念でいっぱいです。ルームメイトと問題があり引っ越したというケースを何件か耳にしています。私たち四人はとても仲が良く、家族のように過ごしています。これは私のこのカナダでの生活において一番の支えでもあると思っています。残りの生活を彼女達と、たくさんの留学生らと共にかけがえのないものにしていきたいです。
- 留学体験記2_2015.2.28
留学生活もいよいよ終盤を迎えました。まだまだ0度以下の気候が続くと聞けば、冬を潜り抜けきるのはほど遠いのかなと思わされるかもしれませんが、実はカルガリーの春は目と鼻の先です。広大に広がる真っ青な空と心地よい太陽の光が、寒さを全く感じさせません。あまりに気持ちいいので、気分をリフレッシュさせたいときには散歩にでかけるようになりました。見上げなくても目の前に広がる空、360度私を取り巻く、あるいは包みこむこの広いカルガリーの空が私の一番のお気に入りです。
さて、後期の学業面ですが、前期に比べると不安感よりもわくわくする気持ちの方が大きいように思います。理由として一つは、前期からの経験で一通りの流れをすでに把握しているという安心感から、もう一つは、自分自身を帰国後のビジョンも描いた上で後期に臨ませることができたためだと思います。あと2か月しかないという事実もまた、日々を精一杯、無駄なく実のあるものにしようというモチベーションにさせてくれるのも一つかもしれません。
残りの生活が少ないということで、学業だけに限らす人との関わりをもつ機会も逃さないように努めています。1月の初頭にはスキーをしに隣のブリティッシュコロンビア州まで羽をのばしました。広大な土地、切り立つ山々とそれを覆い隠す一面の雪、こういったカナダならではの情景を楽しむことができました。実は年明けは波乱万丈な日々が多く、今年の運勢は間違いなく凶ではないのかというほど、いろんな災いがふりかかってきました。その内の1つですが、公園にある丘でそりすべりをしたときに、そりが転覆してしまい顔面をもろに直撃、出血してしまうということがありました。顔半分だけがバイオハザード、もしくは今の流行でいえばウォーキングデッドのゾンビのようなひどいものでした。しかし今となっては良い経験です。毎日怪我はしたくありませんが、こういった風に1日1日がくっきり色濃いものになるよう、精進したいと思います。