アメリカ

留学体験記_セント・マーチンズ大学_2023.08-2024.05

英語文化学科4年R.O.さん

留学体験記

〇留学生活全般

まず、最初に留学生活を通して成長できたと思う点は、失敗に対する考え方が大きく変わったところです。以前の私は失敗した時に、また失敗してしまったとか恥ずかしいと思ったり、時には失敗が重なったことで落ち込んだりしたこともあり、失敗に対してマイナスのイメージしか持っていませんでした。しかし、アメリカでは失敗に対する考え方や対応が随分違うということに気が付きました。日本では失敗した時、周囲から「大丈夫?」と心配して声を掛けてもらうことが多かったのですが、アメリカでは失敗した時、”You can do it!”のような相手を励まして鼓舞する声掛けがほとんどでした。このような環境の中で生活したことにより、失敗した時にネガティブな考え方にならず、ここができていないのかとか私ならできるとポジティブな考え方に切り替えることができるようになりました。それに加えて、失敗を恐れず物事に挑戦することができるようになったと思います。留学中、テストで思うような点数がとれなかった時に、友達に相談したことがあったのですが、友達は「大丈夫よ、次いけるよ。」と励ましてくれました。その言葉で落ちこんでいた気持ちもポジティブになれ、次のテストの時、チャレンジする気持ちを強く持ってのぞむことができました。また、いつもテスト結果をもらったときは点数で落ちこむことが多かったのですが、この経験から誤答した内容についてより意識するようになりました。また、節分の日には、日本人の友達に声を掛け恵方巻を作って、無言で食べるイベントを企画しました。他の国の留学生たちが無言で巻き寿司にかぶりついている姿は、少々シュールでしたが、皆が美味しそうに一生懸命ほおばっている姿を見て、嬉しさを感じるとともに人に喜ばれることで自分も充実感を得ることができることを知りました。このように以前の私は、自分が企画したり提案して行動することがあまりなかったため、自分でも驚いており、留学期間が様々なことを成長させてくれた貴重な時間であったと考えています。

〇学業面

学業面で成長したことは、授業に対する積極性です。アメリカでは授業中、生徒が自分の意見を持ち、発言することは普通のことです。それに対して日本の授業は自分の発表する機会も少なく、そのわずかな機会でも、私は自分の意見を発言することを避けていたと思います。最初は授業や会話のスピードに慣れるところからのスタートでしたが、少しずつ耳も慣れていく中で、自分の意見や考え方を持つ大切さについて気づくことができ、自分の意見を発言できるようになりました。さらに授業内に関わらず、友達とも会話の中でも自分の意見を素直に言えるようになりました。また、授業ではマーケティングやReading Writingなどを履修し、日本の大学の授業よりも2,3倍の文字数のエッセイを書く必要があり、内容も難しく時には挫けそうになるときもありました。しかし、授業の内容や課題でわからないことがあったらメモをして、後で先生やクラスメイトに聞いたり、自分で書いたエッセイをチューターの子(授業の手助けをしてくれる生徒)や先生に見てもらいアドバイスをもらいながら何とか授業を乗り越えることができました。またプライベートな時間でも、わからない単語や文章を聞いたときに、「それってどういう意味?」とわからないことは友達に逐一質問するように心掛けていました。そして、何より英語に対する自信がつきました。帰国後、一年前に録音した自分の英語音声を聴くと、すぐに一つのフレーズがでてこない状況で、自信のなさも感じました。9カ月間のアメリカでの留学生活を終えた現在は、英語を話すことに自信を持っています。先日バイト先で、レジ担当のスタッフが外国人のお客様のアレルギー対応で困っているときに対応することができ素直に嬉しかったです。帰国後は、留学で培ってきた英語力を落とさないように、LLライブラリのSkypeルームで先生と会話をしたり、また、ビジネス英語をより身につけるためにTOEIC850点越えを目指して勉強に励んだりしています。留学に参加したからこそ、そのような目標をここまでモチベーションを高く持ち続けることができていると思います。

〇生活面

生活面で成長できたと思う点は、時間の使い方や過ごし方です。留学前、課題やバイトとそれなりに忙しい日々を過ごしていましたが、休日になると、どこかへ出かけたり、新しいことに挑戦したりせず、家の中でだらだらと時間を過ごすことが多かったように思います。しかし、アメリカでの留学生活は9ヵ月。期間が決まっているからこそ、時間を無駄にしてはいけないという意識が常に頭の中にありました。授業外の時間も積極的に学内のイベントやフードボランティア活動に参加したり、友達とシアトルでショッピングを楽しんだりしました。冬休みにはニューヨークへ旅行に行って日本とは違った賑やかな雰囲気の年越しを体験するなど充実した生活を送ることができました。帰国後も以前の私と違って、今日は映画を見に行こう、次はどこに行こうかと考え行動するようになりました。また、長期期間の留学生活や異文化交流を通して、アメリカの良さだけではなく今まであたりまえと思っていた日本の良さにも気付くことができました。アメリカの接客は日本の接客ほど丁寧さを持ってはいませんでしたが、お客様とフレンドリーに接し、「レジ係と客」という立場の壁を感じないほど距離が近いところが日本にはない良さだと思います。スーパーや学食のレジで会計をすませた後は、必ずといって良いほど”Have a nice day”の言葉が掛けられ、いつも温かい気持ちになりました。挨拶の言葉に加え、コミュニケーションを交わし、短い時間ですが、それが楽しく買い物ができる要素の一つとなっていました。また、留学初日、空港から学校までの道中、窓から景色を眺めると道路沿いに多くのペットボトルや袋系のごみを目にし、ショックを受けました。他にも、学校の寮でたった一日の間に3分の2のトイレが使用できなくなった日があったり、流し台にシリアルが捨てられていたり悲しい状況も目の当たりにしました。これらの経験から、日本の街の清潔感や物を綺麗に使う意識の高さに気付くことができました。アメリカでの生活や旅行を通して、実際に物事を見て経験することで、日本の文化についてより深めたり、考えたりすることができたのだと思います。また、これからの人生も有限であるため、日々けじめをつけて行動し、様々なことに挑戦し続けたいです。

〇国際交流活動について

アメリカ留学を通して、目標の一つでもあった様々な国の友達を作ることができました。アメリカに到着するまでは、人見知りな性格である私が友達を作ることができるかなと不安な気持ちを持っていましたが、そんな性格の自分を変えよう思い、初日から積極的に話しかけ、コミュニケーションをとりました。英語を用いてのコミュニケーションのため、自分の言いたいことが伝わらない時もありましたが、英語が母国語ではない人同士が意思疎通できたことから英語の存在意義や英語力を伸ばす必要性を再認識しました。また、大学近隣の日本料理屋でお寿司を一緒に食べたり、シアトルへ出かけたりして仲を深めていきました。お互い国も文化の違いもあり、たまには意見の衝突もありましたが、考え方に違いがあるからこそ、新しい発見があったり、興味を持つことができたと思います。また、アメリカのサモア出身の友達には授業や生活面でたくさんのサポートしてもらい、プライベートの時間に一緒に映画鑑賞をしたり、悩みを相談したりする友情を深めることができました。9ヵ月間という短い留学生活ではありましたが、帰国後でもビデオ通話をする仲の友人もでき、ほぼ毎日その日あった出来事などについて話しています。現在は留学中にできた友達の母国を訪れ、再会して留学生活のように楽しく談笑することが目標の一つになりました。さらに、友達と英語だけではなくその現地の言葉を通じてやりとりしたいという思いが芽生え、後期から継続してほぼ毎日アプリやドラマ鑑賞を通して韓国語と中国語の勉強をしています。また、日本に帰ってきてからは大学で新しい友達をつくっていったり、武庫女に留学に来ている生徒も参加しているクラブIEOに参加したりして友達の輪を広げています。嬉しいことに、留学中にできた友達が日本に遊びに来るのでどこを訪れたら喜んでもらえるか考えています。今後は人との繋がりや人から受けた優しさを忘れずに、授業の学びや現地で出会った人から得た国際的な視野を活かして将来国際貢献していきます。

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